『光』
たくさんの中から、
ひとつだけを手に取って
それだけを抱えて生きていかなきゃ…と。
途中で替えることはできないし
捨てるなんて死を意味するようで
こわくてなにひとつ、選べずにいた
目の前には、白濁のフィルター
すべて掴めるような気がしたし、
なにも掴めないような気もした。
いまから思えば
これまでも幾つか選んできたけど
決めて決まったことなんて、いちどもなかったよ。
カタチのないきっかけが
ふわり、ふわり。と寄ってきて
何も知らずに触れたあたしに
そっと可能性の色を教えてくれた
ぜんぶ『今』だから言えることなんだけど。
待っていればいい
出会うことさえ、忘れなければ。
いつか必ず"決まる"時がくる
フィルターの先は、じぶんでつくる。
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