26

がんばったりしているんよ
きっと誰よりもトロイだろうけど

さりげなく進んでるんよ
日本がドコカに近づくみたいに

地味にコツコツ…嫌いなコトバ
一攫千金…夢みるコトバ。


ばばぁぁっっと革命的に！
すんごいことを続々と！！


できたらいいのにな。
やろうと思えば、できるかな？


いいや、やっぱり今のペースで
現状維持はツマンナイけど
ガンガン行くのも性に合わない


ゆっくりしててもたどり着けるさぁ
あたしがばーちゃんになる頃までには。




27

落としたものを拾い上げて
崩れたものを包み込んで

繋ぎ合わせて　また掲げて


なんどもなんども繕って


少しずつ「私」をつくりあげて――。




28

朝目が覚めて
「またか…。」と呟く



――また、あなたの夢だ。



あれから何年も経つけれど
あなたとトモダチやめてから
なんども同じ 夢をみるの…。



ふたり仲良く遊んだり
久しぶりって笑ったり

ごめんね。と謝ったこともあったかな

そして決まってあなたは
"あの"笑顔であたしを許すの。


後悔…たくさんしたよ。


もう戻らないあの頃へ
夢の中でかえっていった
目が覚めて残るのは
虚しさだけ だったけど。



もう会えないね。わかってる
あなたとこっちで話すことはできない
会いに行こうとも、思えない



だからせめて…向こうでは、

夢の中では、
　　　　　　　　　前みたく仲良くしてね




29

心のキズは時間が癒すと
昔からよく、言われていたから

安心して、かたく蓋をした。
二度とあけることはないと誓って

――あれから５年
あの時のキズは、今でも私を傷つける

どうやらバンソウコウだけでは
キズは塞がってくれないらしい


なら、どうすればいい？

いつまでも悲劇ぶったり
ユメで繰り返してみたり

もう、疲れたよ？


終わりをみてみよう
例えそれがどんなものでも
すべてを受け止めて、前を向きたい



30

わたしが絶対正しいと
思っていたわけじゃないけれど

「違う」と言われて曲がるほど
簡単なつくりはしていなかった



捨てられないものは
なにひとつないだろう

ただ、いろんなものが連鎖して
少しずつ譲れなくなっただけ…。



きっと今手放したって
残るものは、いくつかある


失うものなんか
取るに足らないものばかり。



――わたしが絶対正しいと
　　　　　思うことはできなかった。